no.445

自分を卑しくしてやっと言える気がする。
大切にしてほしい。

熱に満ちた桃色の砂漠。
転生に焦がれて干からびてしまう。

おおきな生き物の影で栄養になりたい。
支えになれないのならその日の食事に。

(もういいかな。)

数字だけが浮上する。

ぼくたちはそれを緑だと見誤る。
ぼくたちはそれを湖だと見誤る。

制限のないイメージ。
こびりついた血。

暴力が恋しい。
錆のにおいが懐かしい。

ここでこうして醸成する。
野蛮な気持ちを持ってもう一度人として生まれるため。