朝がこないならいい
来るとわかって言い聞かせる
あなたはさみしい目をする
それも生まれつきかな
暗闇で光が踊るのを見たよ
平気そうだった
夢は逃げないと言っていた
誰も平等に知らされない
年号が変わるね
この夏も標本箱に並んでいく
ずっとリアルだと思っていたのに
ぼくのリアルもいつか文字になる
同じだった
ぼくが振り返るように
まだ会わないあの子が振り返る
視線は決してぶつからない
星が流れた
そう錯覚をした
どんなに美しいか知らないだろう
あなただけは気づくことがない
外側から見ることがないから
ぼくではないから
あなたの名前でぼくを呼んで
途方もない距離が分かるだろう