no.429

思い出さないでほしい
こんな一日の終わりに
きみは偽物のまま美しい
逃げ切れば愛される

(そういうことだった
つまり、そういうこと)

最後に読むもの
放り出された物語
見捨てて行けなかったのは
弱さだとなじられるため

本物かどうか
そこに価値はない
幼いまま奪われる
夢ばかり残される

夏に間に合わなかった
ぼくを忘れないで
色が多すぎて何も見えない
見えない世界で呼吸だけを覚えたい

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