遮光性の高い夜
新しい命と旧い命が
密約を交わしている
星の無数に滴る夜
僕はもう息をしない
隣で君は深呼吸をする
剥がれ堆積した夜の底で
最初の
それは静かに向かい合い
百億の答えに飽かず
また問いを発する
どんな愛が君を殺せる?
稚拙な光で君が応えるとき
孤独な暗黒は初めて憩うだろう
そして乞うだろう
きみは、
愛になど殺されないで
ぼくを、
夜を忘れないで
星は滴り続ける
これから幾度も迎えるであろう
平凡な真昼にも
狂うことなく精確にたとえ君が、
君がこの愛を見つけてしまっても