no.424

きみに見せたアリスが七色を消していく
輪郭だけになりたいの
迷わないように、あつめられるように
ひとつにばかり依存してほしい
雨あがりの庭の土
呪いみたくなつかしい匂いがする
棒読みでいいから口にしてほしいんだ
鳥や虫にとっての甘いジュースになる前に
二回恋に落ちてほしいんだ
きみを好きになる前と後のぼくに
神様がいないなら夜だって祈れる
見つからないのなら、いつもだって
絶対に傷つけるもんか
その誓いをすぐにあざむくということ
ミモザはぼくたちをモノクロにする