【雑記】バカップルとポメ神様

断食ならぬ断読をしているがレビューブログは隙間時間に読むので、オメガバース読み漁りてえ。と悶々なりながら歩いていたら目の前にどこからともなく大学生同士くらいのゲイカップルが現れた!実話である。欲望が具現化したかのようなタイミングだったので三度見くらいした。進行方向が同じだったので止む無く必然的に(強調)、真後ろを歩いていたんだが、しっかり絡めた恋人つなぎとか甘々の雰囲気とか、隠さない派なんだなあと思いつつ様子を観察していたら、向かい側から来た異性カップルの男サイドがすれ違いざま「ぎゃっ?おえっ?いまの、ホモ?!初めて見た!うひゃあああぎゃははは!おえっ?」と物凄い反応と大声で笑い出したものだから当然当人達は傷ついているのではないかと懸念したが、彼らは全く振り返ることもなく自分たちのペースのまま、繋いだ手を離すこともなく進み続けたので、これまでにも幾多の試練に耐えてきたのだろうかと想像しながら、異性カップルの女性側が彼氏とは対照的に非常に冷静に「最近は女の子同士でも手を繋いだりして仲良いもんねえ」と嗜めるともなく嗜めていたことに感心をした。なんかちょっとずれてるが。天然か計算か。てか二次元ならスピンオフで掘られてるからな、この男…。いや、それはいい。そしてそれからも私は甘々の雰囲気を撒き散らしながら歩いて行くカップルの後ろを、進行方向が同じだったため必然的に歩いて行った。人通りの多い場所へ出ても彼らは繋いだ手を離さなかったので周囲の人はしばしば凝視したり振り返ったりした。なるほど、このような目で見るのか、なるほど、この頻度で二度見されるのか、などと局所的世論を把握しはじめたところで、しかし彼らは卑屈になる様子もなく実に堂々とカップルしてるんだなあと改めて感じいってたら、彼らは突如として広場の中央に出て行った。それから、長身のほうが相手の背中がしなるほど抱きしめて周囲に見せつけるようにディープなブチュー!!したので諸々の懸念だのは吹っ飛んだ。
ただのバカップルかい!
思わずそう突っ込んだという話。
もうね、周囲の視線や反応が油になって余計燃え上がっていったという感じ。
たまらん!おまえやっぱりかわいい!好きだー!ブチュー!されたほうも「うふあはは、やめてよもう、見てるってばもう、でもやめるなよ?」みたいな熟練の流れ。世論が転がされてたわ。

あたかも憲法97条のようだったなー。

まとめ。
この一連の出来事の中で一番可愛かったのは、爆笑した男が連れてたポメラニアンだった。あれは私を見上げてニッコリと笑っていたのだった。地上を視察しに来た、神様のように。