no.385

夢の果てで忘れそう
何も生まないぼくをあなたは受け入れる
優しさはいつか形を変えてしまうかもしれない
愛おしいと思われないほど強くなりたかったよ
誰もそんなことまで望んでいなくても
呼吸するように続けてきたことで
点を結んで主人公になれるなら良かった
あなたの声がぼくじゃない詩を奏でても
怪物になろうと思う自分と葛藤しなかったのに
これがあの日だったら雪が降ったのにな
ぼくの知らないシナリオが展開を変えてくれるなら
だからリセットは帳消しできなくて覆っただけ
ぼくやあなたが足掻いても幸福は絶望の上にのみ成り立つ
自覚のない同情より法則で次は救いあいたいよ