no.383

認めたくない
変わるのは怖いから
無理して大丈夫だって言えば
またどこか行っちゃうんじゃないの

言葉にするのが嫌なんじゃない
あなたのなかで振り分けられること
タグを貼られて仕分けられること
そういう見方で済ませられること

正真正銘のヒーローです
あなたは尊いです
あなたは貴重です
みんなのものでなければなりません

圧倒的な光を放つから
太陽はひとつでいいし
月でさえおなじ
あなたはひとりで問題ない

だから問題を起こしたい
ぼくはいつも隙をさがしている
今だというタイミングを待っている
憎まれてでもその快進撃を止めたい無名のまま

「アンチヒーローの詩」