no.372

カラメリゼの空
透明度と引き換えに投影する
何百年も昔のように不可侵な
一緒だったと思っていいですか

あなたがのこそうとしたものを
ぼくは正しく受け止めていないだろう
今ここにいたってそれは可能ではない
言葉を交わしたって離れていくだけ

上下左右の鎖から解き放たれて
遊泳してるんだ胎内より広くを
何も決めかねて何者にもなれない
そうしているうちに輪廻に乗り遅れる

メリーゴーランドは記憶の中にしか
存在しないと思っていたのに遊園地
夢にまで見た観覧車とすみれの庭園
のこりの週末がいっきに来たみたいだね

笑顔くらいつくれるよね
あなたはやさしいから
ぼくを困らせたりしないんだろう
ぼくは困ることもできないだろう

ようこそ
おとぎだらけの国へ
ようこそ
匿名で安心の劇場型逃避行

日陰と夜ばかりをえらんでまっすぐ歩こう
あたたかい記憶が邪魔をしても
顔を隠して手だけは離さないでいよう
生まれ変わる日なんて来ないから今を生きよう

ポップコーンではお腹いっぱいにならない
羽みたいに軽いんだもの
いま食べたことももう忘れちゃうようなさ
こんなにもぼくたちに似通ったもの他にあるかな

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