no.366

すべてを壊してすべてに繋がっていく。
確認作業、もう十分に大丈夫だ。
すぐ手に入るものを取らなかったのは、
眺めているのが好きだったからだよ。
ラップを巻いた指がしゃぼん玉みたいに光ってる。
成功することに怯えて幸せを否定した。
ぼくが笑顔でいれば誰かが置き去りにされるって妄想。
生贄になることはぼくにとっても大切だったんだ。
ぼくを傷つけるかもしれないもの、蝶になる。
時期を違えて雪になる。
すれ違う人に愛とかナイフの応酬とかあげたい。
限られたピースでもなんなく描いて見せるよ。
全員が数じゃないんだって証明されたくない。
かわいいものの吐く息が可視化される今日。
未来は誰のものでもなかった明日。
閉ざされたドアの前で君を待ってる。
もうどんな魔法をかけられたっていいよ。