あなたが沈んだ
ぶどういろの沼
ぼくが飲み残した
ぶどういろの夕陽
神様を呼べば救われる
そんなままごと
まだ信じてるって
あなたを勇気づけたかった
見え透いた嘘で
あからさまな下心で
昔読んだ本の一節
いまも髪に絡まっている
退屈をまぎらわすこともない手癖
ぼくたちが逃げ出さなかった領域
目隠しをして黙っていれば
まためぐり合う日がくるのかな
奇跡はそのまま宝石箱へ
枯れない花の吸い上げる雫
ぼくは
好きなところなんてひとつもない
あなたの
好きじゃないところなんかいっこもない
またはじめていいですか
諦めないでいても
汚れた手で顔をふいて
別物みたいなおとぎばなしで