ひとがちいさく見えるまで飛ぼう
きみが突き落とされた岬も
ちいさいものはいつもかわいかった
ふたば、模型、こどものゆめ
朝がきたらかんたんに
きみのついた嘘なんて洗われてしまう
光とか雨とかに
きれいに勝てるものなんかない
だれと生きていく?
きみがぼくにたずねる
質問者になって除外させるの
ずるいところがあこがれだった
ここではたくさんのひとが
一日の間に亡くなったんだってね
いらない、そんなむかし話
ぼくより早い明日はない
あのひの絶望もこの今のため
そうだとしても幸福なんか知らない
きみがぼくから大切をとりあげるから
たとえばゆくえをくらますことで
たどたどしい従順
そんなことではないよ
凶暴な沈黙を突きつけられている
だけどまだ夢を見ている幼い横顔