きみのあいしてるはいつだって
永遠のさよならにきこえた
これきりだっていうずるさがあって
まるで引き裂かれるみたいだね
本当は離れていくくせに
わがままを演じて記憶に残ればいいのかな
聞き分け良く応じたほうがよかったかな
そんなことないよ
ありがとう
これからもずっと
ずっとずっと一緒だね
ありえないから頷けた
好きだから喧嘩もできた
ひとりでいる時間
きみのことを考えてどんどん陳腐になる
満月が音を立てて溶け出す
おそろしい夜だ
あの雲の向こうに誰かがいて
それは基準のない悲劇をさがしてる
逃げて!
(どこからどこへ?)
つかまらないで!
(だれがだれに?)
金木犀の香りをたどったなら
出口がみつかるなんて保証はない
だけどそう信じて走り続けていれば
少なくとも手は離さないでいられる
愛情はいつも何かと引き換えで
だからこれは代償で
かなわなかった大切なひとを犠牲にして
何百粒という涙が朝焼けを薄めていく
さあ
もう一度目隠しの世界だ
邪魔が入ることはない
ぼくたちは名前を預けた
すっかり馴染んだ背中合わせの状態から
約束さえせずばらばらに歩き出す
途方もない賭けになったとしても
奇跡を信じるよりかは随分と正気だ