指先は覚えてる
頭はもう忘れちゃったけど
初めてあたたかかった
スープを切らした雨の夜
この先何度も夢に見るだろう
その点では呪いかもしれない
ぼくは何も生みたくないし
きみは何も持たせたくない
似ているんだよ
繋ぎたくないんだ
それがひとつの決断として
認められることがなくても
褒められたって嫌だ
忘れることも無いんなら
閉ざされた浴槽
もう過去を躊躇うの?
嫌いなことに向き合う方が楽だった
そっぽを向かれて当然だから
好きなものだけが怖いんだ
嫌われたら死んじゃいたくなる
簡単だね
そうでしょう
意味なんてない
ある人に会ったこともない