短歌詰め合わせ。スマホのメモ帳に残ってたのでぜんぶ投稿。
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2+
百に一つすべてを許す夜がある
息をひそめて生き延びていて
傷つけたあの人の顔に定規かざし
目盛り読んでる八月某日
症状に名前をつけてあげましょう
似た者同士で眠れるでしょう
真夜中はカーテン越しでも見えるのね
舐めきれなかった蜜柑のトローチ
ぼろぼろに
なってみたくて
恋をする
裏切るためには
信じなくては
昼が溶け夜のつづきで朝がきて
きのうは何を殺したのだろう
約束は人間同士の特権か
あなたは僕とは指切りせぬか
手と手のひらで作ったかごに蝶を閉じ
何もできなくなったのは自分
真夜中に部屋出ては駄目と禁じられ
目に焼き付けた信号機の青