溶けかけのバニラをえぐる流星群
きみにある窪みぼくを包むとき
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溶けかけのバニラをえぐる流星群
きみにある窪みぼくを包むとき
流れるは人の心も天の川
匙くわえたまま眠る恋人
死ぬ間際ぼくの目が映す自分の顔を
あなたは死ぬまで知らないでしょう
殻はねえ脱がれて初めて殻なんだ
飽かずに見ていた子どもだったよ
暗号を忘れたいんだ今だけは
伝わる時差に望みをかけて
死にたいと言うたびきみは若返る
生き残りゲーム、夏もう一度。
空耳がほんとうになる魔法があれば
きみとの会話も怖くはないのに
点があり線があったら結ばれる
そう単純なら泣いたりしない
夕焼けに何を焼いたときみ問えば
焦がされたんだとぼくは答える