no.239

言葉にできないものを全部あいしてるに詰め込んでしまうから苦しくなるんだ、本当は見えているから。すべてを奪って一旦無力にしたらいつかぼくをときめかせたものみたいになるんだ。天国も痛いも通り越えて誰にも会えない場所で新しく王国をつくろう。その時には紫やピンクや水色の粘土であそんだ、楽しかった気持ちのまんまで、ひとつずつ大切に忘れていこう。きみの目の中に懐かしいきらきらが映っても、その正体はもう追わない。嫌いなものも拒まずそばに置いておく。そのまま気づかないふりをする。好きなものだって。他に何も知らない素振りでいれば敵機は落ちないし、花畑の花はひとつも枯れないんだよ。