No.832

きみがみくびるのでぼくはきみを笑顔にしようと思う。雨が降っても楽しいことなんだと、子どものころに言ったでしょう。新しい靴が汚れるのも構わず、虹の映る水たまりを飛び越えたでしょう。きみがきみを信じているかどうかなんてぼくにはまるで関係がなかった。ぼくはきみを笑顔にしようと思う。きみに笑っていてほしいのはぼくだから、ぼくはぼくの願いを叶えることに躊躇がないんだ。