笑い話であればいいのに
鏡のなかの誰かに笑いかけた
他に誰もいないので
ぼくがぼくを殺していた
ひとつ嘘をついた
嘘をつかれてだまされていた
と思っていたあの人は
ぼくにも嘘をついていた
花になれたらいいね
枯れて落ちても責められない
かと言って誰も誰をも責めていない
どこまでもひとりよがりの世界
やさしくなりたかった
強くないとできなかった
子どものまま放置された柔らかさが
あなたを許したり追い詰めたりした
潔癖な恋をしているあいだ
いつもいつでも不安だったよ
どこか汚れてしまったのではないか
どこか千切れてしまったのではないかと
汚れてたよ
もう汚れていないところのないくらい
千切れていいよ
千切って大切なものをまた集める
きいろいあぜ道あおい空
答えのない謎謎を持って
あなたに会うため歩いてる
あなたを知るため生きている