どうして一人の人間の、幸せを願ったり不幸を願ったりするんだろう。ぼくの思考は忙しないんだろう。多重人格かも知れない。きみが関わってなければ。飲みかけの炭酸水に、いったいどれくらいの砂糖が含まれているか。ほどけた靴紐を結ぶ、後頭部にどれだけの期待を込めたか。他力本願。傷つかないためならなんだってする。その情熱をべつのところに注げたなら。無理だって分かってるんだ。来ない終わりは無いって。出会わない始まりは無いって。希望とか絶望はサンドイッチでしかなくて、毒がはさまってたとしてもぼくはそれを口に入れる。きみがさみしそうに笑うより早く。