笑えるようになった
きみを軽蔑しない
どれだけ上手でも
月の綺麗な夜だった
片足のピエロが
ブランコ乗りだった頃の話をする
みんなが私を見ていたんだ
遠くの星や羽ばたく鳥を見るように
それで体が持ち上がって
今でも浮いてる気持ちになるんだ
同情を寄せてくれる人もあるが
正直私は幸福なままだよ生憎ね
差し出した本を
私に必要なものではないと返された
誰にも必要ないものだと思え
ライターで火をつけた
焚き火を眺めていたらきみが来て
ぼくのとなりへ腰かける
きっと顔を見られたくないんだろう
でも気になって盗み見てしまう
きみは泣いていた
傷つくことを期待していたのに
どうしてこんなに悲しいのだろう
ぼくは自分がわからなくなる
昇る太陽
開幕のカウントダウン
ぼくたちは目覚める
終わりを殺しながら
始まりに飲み込まれる
言葉は無力だった、でも
無力なものを行使しようとするとき
ぼくたちはもっとも分かり合えてた