いつでも会えると思っていると
いつまでも会わないまま終わりそう
終わりそうな命であることに例外はなく
つないだ手を離す理由を天気のせいにした
僕を見るあなたの目が優しくて
求められてもないいいわけを披露する
聞き苦しい話を遮らず聞いてくれた
こんな人が僕といてくれたのか
世界には完璧なものが多くて
少なくとも多いように僕には見えて
あなたもそのうちの一つだと
思ってたんだ、誤解を解いて
色とりどりの魚が泳ぎ
水槽越しに見つめあったふたりは
たまに隠されながら
文字や思いを泡にして遊ぶ
やがてあなたは謎を一つ明らかにする
僕が誤解を解いたお返しだと言う
何を拠り所にして凪いでいられたのか
壊れそうだから壊されたかったと告白される