でたらめにしか見えなかったものさえ
なんらかの思いがあって流れている
信念や記憶や約束によって流れている
だからもしきみがナイフを突き立てても
ぼくは「そうだったかも」と思う
ピンク色に染まっていく公園
滑り台だけいつまでも水色をしていた
脱ぎ捨てた白いスニーカーは飲み込まれて
帰る場所のない生き物ばかり浮き彫りになる
ただいまを言えずに、
砂場を掘ると髪に触れたよ
手のひらを指に変えても
探していたものかなぜ見つからなかったか?
答えはひとつ
それがどこにあるか本当は知っていたんだ。
宝物ってこういうものかもね
隠しておきたい、忘れたくない。
だけど誰にも、知られたくない。
砂の中から生まれた秘密のあなたと
ぼくは初めてまっすぐ向き合う