【雑記】本棚はメルカリ

すぐ売るんです。どんな好きなやつでも。

ですのでメルカリのアプリ画面がいわば本棚です。また読みたいなと思うのは買い戻すのです。しかし案外買い直さないもので、あの本がまたどこかで誰かを幸せにしたり涙させたりしているといいなあと思いながら。これまで本を買い直したことって数えるほどしかない、いや数えるほども思い出せないんですが、夏目漱石の「こころ」です。むっしょーに読み返したくなって、もう一度買ったことがある。

その他、本以外で買い戻した(買い直した)ものが2つあります。財布とカメラです。財布はHiramekiというところの革の長財布が好きで、長年使ってくたびれたのを機に一度は別のを買ったんですが、手元に届いたニューフェイスの存在感ある素晴らしい青を目の当たりにしたら「そなたは美しい…だが、あいつじゃなきゃダメだ…!」となって返品してまったく同じタイプの新品買いました。でも、持ち物減らしたいので長財布やめようか検討中。

買い直したもう1つはカメラです。SONYのα6000です。これめちゃくちゃ持ち運びやすく見た目かわいく、これ!という性能があって好きです。1機目は川に落ちて亡くなりました。それを機に「別メーカーとか新商品にも目を向けてみるか」と思ったんですが、他のものを見れば見るほど、比較すればするほど「ああ、こんなんじゃないんだ…いやわかるきみたちもすばらしいよ、かわいいよ仔猫ちゃんたち…!でもきみたちと比べるとかえってあいつのよさが浮き彫りされるだけだ…あいつだけ…おれにはあいつしかいない!」からのポチリ。そう、10万円という金額は私の手取りに対してけして安くなかったのですが、高いとも思えなかったんです、そうあいつを取り戻すためならな。

このようにもう一度お金を払ってでも買い戻したいと思えるものが、これまでの生活にいくつかあったことは幸せなことであるな。

ものをかたづけられない、減らしたいのに減らせないというひとは「お金を出しても買い戻したいか?」を基準にするといいようです。ものを売って得たお金がまた新たなべつのものを運んできてくれるので、ささやかに経済まわしていたいなあと思います。そして私が売ったものがまた誰かの大切なものになるというフリマアプリありがとう。

あと、当然といえば当然であるが、買い直したものって以前のとは微妙に違う。新しい革財布はアコーディオン部分?(名前わからない)に折れがなかったし、カメラはレンズ付け外す時の感触がかたかった。大量生産といえども同じものは1つとしてないのである。人間だって、べつにマジョリティとかないのである。いっしょとかありえないんである。もし自分がとても平凡で個性のない生き物だと思うのならそう思いたくて思っているだけなんだ。だってちがうもん。バラバラだもん。今日も生きててえらいじゃん。