No.620

信じられない
回転木馬がまわるなんて
信じたくない
命がめぐりめぐるなんて

だけどいつも祈りだった
信じたくないことは
いつも黙っていた
非力なぼくの発する祈りだった

おまえの幸せは凍てつき
ぼくの心臓を冷たくする
両手いっぱいの針で
傷ついてでも傷つける

まだ生まれてもいない春を待つ
どうせなら一度も明けない夜でいい
おまえが幸せでないよう信じている
おまえが不幸せでないよう祈っている

両手いっぱいの針を
いつか花束に変えられるよう
おまえに嘘を見抜かれないよう
つないだ時にもう痛まないよう

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