いなければ
ぼくが
あなたの道の上に
いらなければ
よかったのに
そしたらそんなに
たくさん失うことも
なかったのかな
だけど言う
あなたは言う
失ったものはひとつもない
失ったことは一度もない
からのてのひらだから
空がつかめるという
星にも届くと
あなたは言う
ぼくの目をみて
ぼくにも笑って
それで知る
みんなのものだと
思い出す
他人のものだと
うぬぼれるところだった
また落ちるところだった
どこまでもこのままで行く
どんなはじっこまでも
ぼくはひとりで歩いていける
そのことだけは誰にも邪魔をされない