no.2

毛皮の魔法使いは言ったんだ
ほんとうの魔法はおまえが使っていると

森の王子様
眠る王子様
百年も夢を見ている
お姫様を助け出す夢を

いばらに覆われた高い壁
いつまでも眠るからいつまでも死ねない王子様

魔法に魔法をかけて
いつまでも閉じ込めておけたらなあ

鏡をのぞいたらわかってしまう
むこうに立っているのは
あなたが願ったぼくという魔法使い

おやすみ王子様
おやすみ森
おやすみ魔法
おやすみ月と太陽

おやすみおやすみ、
みんなおやすみあともう百年

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