【雑記】ざらざらの秋

秋になると、10ヶ月だけ通った小学校で(なつさん5回小学校変わってる)、放課後、クラスメイトの女子らとどこか公園で遊んでて本当につまらなくてはやく帰りたいなあーって思ってたこととか唐突に思い出す。達観とか意地悪とかそういうのと違って、ほんとうに「みんなほんとうにたのしくてわらってるのかな?だとしたらすごいな」と思っていた。好きな人とか好きな教科とか好きな色とか好きな動物それぞれちがうのに同じことで笑えるのすごい。なんでだろ。奇跡なのかな。私もそれになりたい。なれない。いいな、たのしいと思えたらいいのにな。たのしそうだな、当たり前か、たのしいんだもんな。私つまらない子だな、つまらない顔してんだろうな。まいっか、どうせまたすぐ転校するしー。日が暮れるの遅いな。早く暗くなって「じゃ、かえろっか」ってだれか言い出さないかな。家でひとりで絵を描いてる方がずっと、とても楽しくて充実していると感じた。この頃は作文より絵とか書いてる。何気ないことと思っていたけどたぶんギリギリで、かと言ってひやひやするほど切羽詰まってなくて、あー女児だったなー幼女だったんだなーて思う、秋の匂いがすると。たまに。少しだけはみ出すこと、違和感、それも、隠しきれるくらいの違和感を、たいしてとくべつじゃないよって諌めたい。でも大切にしたい、忘れなかった人が今もそうある子どもや、大人も含めてだけど救えてるから。素直にそう思える。だからって万事解決ハッピーてわけでもないけど。帰り道にある家で、撫でてくれる通行人を待っていた雑種犬のザラザラした舌触りだけがあたたかく優しかった。