No.568

惑星?ううん、ミジンコ。
どうしようか、あまりきみが輝かないのは。
繰り返し再生するうちに違うものを見ていた?
いいえ、勝手に作り変えて恋をしていた。

秘密にしていたせいだ、
誰にも盗まれないように、
あたかも盗まれるもののように、
扱いたかったぼくの弱さのせい。

きみが弱くなったのかぼくが強くなったのか、
きみが白くなってぼくが銀色になったのか、
分からないまま終わりにしたい、
だけど答えがぼくたちを捕まえるんだ。

目をつむって指先だけで、
どこにでも行けたぼくたちだった。
耳がなくても同じ歌を歌えて、
皮膚がなければ溶け合っていたぼくたちだった。