No.532

あなたの殺せが助けてに聞こえたんだ
ぼくの身勝手だとしても助けようと思う
死ぬのなら勝手にそうして欲しかった
ぼくの前に、わざわざ現れて、どういう了見?

おとぎ話で必ず解ける魔法みたく
あなたが素直になればなあって思った
都合のいい妄想はぼくが不器用なせい
どちらもうまく繕えないね、何も。

鳥かごにつながれた手錠
分かりやすい悪魔と天使
誰も分かってあげないでほしい
あなたの助けては永遠にぼくにだけ届け。