次々と決まっていく
ぼくにはそれが順番に思える
転校初日の朝を思い出す
拾ってくれる人と
捨てられた人の数と
必ずしも同じじゃないって
分かっているのに不平等だ
強くなりたかった
優しい人になるよりも
強くなりたかった
そのために大事なものが
どうにかなっちゃってもいい
きみは弱々しい声で否定するけど
それが何にもならない
どこにいても嵌らない
落下地点は別の星かも
スカートの中は今もお花畑かな
無抵抗なやわらかいものを傷つけるより
運命のリボンを切ったほうがいい
そのほうが、どんなにか良い
誰もが賛成するだろう
ぼくにとってのきみはいつも正しい
憎まれる部分まで含めてだ
だがそれを断言した途端
生まれたての喉から凶器が出て
秘密の結晶なんかを簡単に打ち砕く
それがぼくに残された切り札
使わないで済むなら良かった
知ることもないままなら良かった
求愛に至らなかったえげつない劣等
ぼくは知っている
自分が承認に足るものを備えていないと
きっかけのカードを贅沢な闇に葬るほどに