憧れはいつか鎧を着て
好きを戦わせなくちゃいけない
輪郭のドレープが優しくて
守られることの終わりを見た
くらべるものではない
ラベルを貼られるものではない
そうは分かっていても
物語は勝手に始まりぼくは演者となる
魔法使いが言う
ままならないことを望んだだろうって
そんなわけないじゃないか
だけど理由が思い浮かばないんだ
暗号を解読したくなかったからなのか
うなじに手を伸ばしたくなかったのは
疑い出せば信じ抜くようになる
何者でもない地点からまだ動き出せない
寄り添うような恋をしたかったけど
たちまち愛と勘違いされる
あいまいな境界すくえない少数派
火を起こすには摩擦の程度が足りてないんだよ
実物を知らない描写が無邪気に君を蹂躙する
どこかで思ってるんだ、くじけてしまえって
ぼくのやっていることは真犯人より
ずるくてみにくくひどいことかもしれない
ぼくの憎んだあのひとが
悪役でしか生き残れなかったように
ぼくもまた配役を選び取る
正しいと間違いは表裏一体
まばたきしているすきにコイントス
偶然が世界を操作する
切り離されて繋がりたいと思った
確認を繰り返して純情はぼろぼろだ
やさしい嘘を口ずさもう
誤変換の果てでどこへたどり着くんだろう
次に生まれ変わったらなんて考えないや
信じることは怠惰だって知らないわけじゃなかった