世界は美しい
誰が何と言おうと
不安を知って欲しくて
きみからぼくを隠したんだ
指の隙間から
まるい瞳がのぞいていた
見極めようとして
言葉でしか伝わらないものを
奇跡に価値なんてない
あるのは少しの幸福感と慣れ
新しい明日のほうがよっぽど素敵
きみなら迷わずそっちを選ぶんだろう
口の中で転がしている木の実
煙と溶け合って青春は弾ける
ぼくたちは時間を忘れて踊った
意のままにならない手足で
あの頃描いた永遠
それとは比べものにならない
輝くものばかりいつまでも輝く
平等は汚れた生き物に愛想つかした
かきむしった首の後ろ
薄い爪痕がぼくに嘘を教える
きみが本当は喜んでいるって
だからかんたんに姿をあらわす
ごめんね
きみの涙はきれいだと信じたんだ
ぼくはそれを見てみたかった
自分勝手で本当にごめんね
消失を体験したかった
その光景をぼくも見てみたかった
投げつけられる言葉は数字のフォルム
いまふたりの足元から埋め尽くす