暗闇より深い
濁りのない透明のなかで
終わりより唐突な
途方もない始まりのときに
ぼくが変わって違うものになったら
ぼくは捨てられると知ると思ったんだ
記憶の再生は追いつかない
妄想でさみしく補填する
この星のどこかで救われなかった
ぼくはまだ不束に抱えている
捨てるべきだ
握るために
手放すべきだ
掴むために
そのすべて吹っ切って
そのすべて貫いて
そのすべて打ち砕いて
そのすべてに告ぐ
きみは誰だ
おまえは僕だ
僕はあなただ
あなたは僕たちだ
逃げ切れなった
逃げなかった
変われなかった
裏切らなかった
後付けの約束
退廃した真心
生まれ変わらない僕を
まだ知らない
あなたにずっと
そそぐためだけに巻き戻された歌