きみの愛に途方にくれる
自分の体はばらばらになって
指先にも嫉妬する
触れているのに触れたいよ
遮光性の低いレースが
ふたりの素肌に烙印をおしていた
これから悪いことをします
いままで良い子すぎました
もっと愚かになろうね
ずっと幸せでいようね、のように
きみはそれを言うんだ
ちゃんと愚かになって落ちていこうね
飲み残したペットボトルの炭酸水が
内側から文学を押し出した
押し出された感受性のプールで
ここからさらに落ちていくんだ
見ているのに見ていない
きみが見ているのはぼくの目に映る自分
大切にできなかったものがなぜ泣いたのか
鈍いぼくにもようやく分かった