歌は静かだ
あちらの世界では
こちらのほうが美しいんだとか
それもまた夢の夢だ
まだ、ここにあるよ
欲しかったもの、手のひらに一杯
まだ、ここにいるよ
隣が良かった、嘘つきは、罪だ
生まれ変わるといいね
変わらないとわかって
何度も目隠しをしたって
傷も色も消えてくれないけれど
つなぐ正体を追い詰めるうちに
いつのまにか命が減ってたんだ
傷つくことは才能なんだ
痛みは今日もきみを生かしてきた
たくさんの呪いが
言えなかった悲しみが
知る由もない悲劇が
夕立となって降ってくる
空までの淀みは洗い流され
鮮明さは不気味なくらいだ
ぼくたちは強気な思い出を遮断する
お互いにつぎはぎだらけのガーゼで
神さまはまだ幼い
箱庭でカレイドスコープに見惚れてる
今のうちに死を謳歌しよう
あなたの好きにはさせない