あの街を出た
街の人が誇りに思う
花の色を知らずに
指先で封をして
振り返ってはいけない
それは無効だった呪い
ぼくは忘れなかったよ
忘れられなかったよ
川の中をひらひら流れていく
吹雪のような光景だ
落ちてしまって生きられない
そんな命もあったんだろう
岸辺に寝ていた
いつかの猫のようなひと
顔を覆う葉っぱを取り上げたなら
百年前と同じ目をしてぼくを見るんだから
あの街を出た
街の人が誇りに思う
花の色を知らずに
指先で封をして
振り返ってはいけない
それは無効だった呪い
ぼくは忘れなかったよ
忘れられなかったよ
川の中をひらひら流れていく
吹雪のような光景だ
落ちてしまって生きられない
そんな命もあったんだろう
岸辺に寝ていた
いつかの猫のようなひと
顔を覆う葉っぱを取り上げたなら
百年前と同じ目をしてぼくを見るんだから