星
ほしい
たましい
ひとつだけ
駅の自販機
生き物
と呼ばれてもいいよ
この星で
いて欲しい
凍てつく
月々を
日々を
響かせる
それは求愛
地球
宇宙
編み込まれたミトン
指先がまだ少し余るの
誰の落し物だろう
自分以外の気配
恐怖と期待
今日は行きたい
味方を知りたい
無用のマシンガン
羅針盤の使えなさ
ささやかな第一歩
抜け殻がもう光景になる
私も僕も美しい
清く正しいから
まだ何も守れていない
殺されたいほど思われたい
星が欲しいと思いたい
それを誰かに言いたい
笑い飛ばれたい
吹っ飛ばしたい
にじりよる暮れの息吹
虹の温度と
ちちんぷいぷい陳腐の呪文
十七歳の天才
きみから破壊して
破片の鋭さで傷つきたい
痛い
遺体を欲しい
したたっていた生の名残
それがこの星の成り立ちだからだ