no.375


ほしい
たましい
ひとつだけ
駅の自販機
生き物
と呼ばれてもいいよ
この星で
いて欲しい
凍てつく
月々を
日々を
響かせる
それは求愛
地球
宇宙
編み込まれたミトン
指先がまだ少し余るの
誰の落し物だろう
自分以外の気配
恐怖と期待
今日は行きたい
味方を知りたい
無用のマシンガン
羅針盤の使えなさ
ささやかな第一歩
抜け殻がもう光景になる
私も僕も美しい
清く正しいから
まだ何も守れていない
殺されたいほど思われたい
星が欲しいと思いたい
それを誰かに言いたい
笑い飛ばれたい
吹っ飛ばしたい
にじりよる暮れの息吹
虹の温度と
ちちんぷいぷい陳腐の呪文
十七歳の天才
きみから破壊して
破片の鋭さで傷つきたい
痛い
遺体を欲しい
したたっていた生の名残
それがこの星の成り立ちだからだ

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