ギザギザを包む空のした
喧騒を飲み込んだ静寂のなか
きみとぼくはひとりで生きていくの
手をつなぐくらいで一つにならない
春に散る花
夏に照る青
秋に昇る月
冬に瞬く瞳
一度飲み込んだ思い出は抜けていかない
ひとりで産まれた頃を思い出せない
それでもばらばらなまんま
ぜんぶ記憶してひとりで歩き出すの
幸せな魔法使いだったことだけ忘れて行くの
ギザギザを包む空のした
喧騒を飲み込んだ静寂のなか
きみとぼくはひとりで生きていくの
手をつなぐくらいで一つにならない
春に散る花
夏に照る青
秋に昇る月
冬に瞬く瞳
一度飲み込んだ思い出は抜けていかない
ひとりで産まれた頃を思い出せない
それでもばらばらなまんま
ぜんぶ記憶してひとりで歩き出すの
幸せな魔法使いだったことだけ忘れて行くの
今日も三日月を製造する
肯定が足りない人のために
あのとき幸せだったのかな
そう振り返ってしまう人のために
砂糖と思い出をひとつまみ
太陽の光とそれにネオン
目覚めたくない子どもの寝言
再利用できない呪文
ぽんと音を立て三日月が生まれる
一晩にたったひとつだけ
たまたま今日はあなたの番でした
そう聞いて少し笑う
明日はまた別の誰かのため
だけど悲しくないはずだ
僕といるので
あなたに型抜き役を命じよう
落ちぶれた世界
飛び降りた人は羽根になる
鼻歌は風にのって今や海の上
もう二度と来ない夜がこんこんと更けていく
これ好きー!って無邪気な人見てると絶望するよね。何にしても。(あ、私にせものだな。それほど、それのこと好きじゃないから)って。でも、好きなものやってるって信じたいじゃん?信じたいという意識すらなく思い込んでる部分あるじゃん。そしてあらためて考えたときに「別に好きじゃない」って認めるとすごく楽になったんだよ。今私いろんな文章書いてお金もらうんだけど(現実的なやつ)、書くことが好きなのではないなって思った。好きになりたかっただけかなって思った。このブログに書くようなことは好きの部類だよ。そりゃもちろん。でも仕事としてやってる執筆って手段だな、って。詩は書くことが目的だけど、仕事になると手段だなって。1つの挙動がさ、用途に寄って目的か手段かってバラけるのすごくない?でもそれわかってるともっと生きやすいのでは、ていうかそれを分かっていないがためにモヤモヤというかムカムカというか納得いかない感じになるのでは。書くこと仕事にしたのはお金と時間と人間関係回避のためかな。好きというよりたまたま得意だったから。うぬぼれも含めて。てか消去法か。他になんもないもん。愛嬌があるわけでも営業力やコミュ力がずば抜けているわけでも人当たりがいいとか処世術に長けてるとかそういうの全くゼロとは言いたくないけど抜群てほどでもないから、なおかつ毎朝「あー、朝か。来たのか」ってがっかりするのも嫌じゃん?なので、そうだな。べつに仕事は好きじゃない。何を言いたいんだ?やれることをやってるだけ。お金と生活のために。あとめんどい人間関係回避のために。生き延びられればいいなあ。
でも、やっぱりどこ行っても「好きだからこの仕事選びました!」って人種いるではないか。うさんくせえな自分に嘘ついてんじゃねーよばーかそんなわけねーだろって頭の中で思うんだが(性悪)、いやもしかすると私がそう思いたいだけでその人はほんとにそれを好きなんでは?てかおそらくそう。私の心根はなんて腐ってるんだばかばか!もー、ばか!てなるけど、お金が。発生した時点で嫌になるのって貧乏人の定めですかな?ていうふわふわしたものじゃなくて、お金ってたぶん責任なんだよね。お金が発生した時に責任が発生するのね。商品、サービス、何にしろ。つまり私はお金のカタチをした責任というものが本当は怖いんだなあ。結論として責任を負うのが怖くていつまでもおとなになれない永年半人前ってことですね。
だが、書くことがそれほど好きじゃないと認めたことによって気楽な面もあって、自分で決めた作業終えたらまっさきにOS切り替えて3Dモデルで動画つくったりするのね。じゃあそっちが好きなんじゃーん。てなるけど、これたぶんこっちにお金が発生したらこっちを嫌いになるのね。つまり?責任逃れしていたい精神。もろい。もろすぎる。
1日23万使い切らないといけない人の話を聞いて、お金って、べつに人を救うもんじゃないなあって思った。貧乏でも愛さえあれば!的な貧乏人についてもどこか「ちがうだろ」って突っ込みたい部分はあったりするけど、無さすぎても有りすぎても問題だ。でも今の自分を変えたくないんでしょ?もっと自由に行き来できるようになればいいのになーと思う。領域を。ボーダーレスに。今日は貧者。明日は富豪。って。そういうふうになれたら便利で精神安定しそうな気がする。どうだろ。
幸せな人なんかいないんだなーって思ったらなんかほんと何のために生きてるんだろうって純粋に疑問で。たぶんこの問い自体がおかしいんだよね。何のためにって発想がちがうんだろう。何のためでもないよってなるでしょ。いやそうしたらますます生きる意味とは?ってなって、こうやって年をとっていったらドローンが空飛んでも涙、バーチャルアイドルが歌っても涙っていう静かに闇を抱えた老人になるのかなって。
おわるんかいっていうところでおわる。それがマイスタイル。
まな板の上で夜がどんどん刻まれて
排水口にかえりみちが流れていく
そのうち鼻歌が始まる
帰る場所なんてなかったじゃないかって
(いつも、)
太陽はいつも悪かった
僕を殺した人のことも
凍えないようちゃんと温めて
それが平等なら僕は平等なんか嫌い
(きらい、)
忘れていく
やがて忘れていくことも忘れられる
誰にも同情されないすみっこめがけて歩く
産まれてきた時のようにひとりで
(せかい、)
思い通りになるような世界じゃないけど
思い込むことならいつでもできるね
優しい人がたまに囁くんだ
目元は淡い花の陰にて
(すきだ、)
好きになれて良かった
正しさがあることを知らないうちに
それが恋だと知る前に
融け合えない二人はいつか剥がれ落ちるよ
(ほら、)
かさぶたになりたいのに固まらない血小板
握りつぶされた心臓が夕陽をぼかして
体験したことを思い出すように目を細める
やがて足下の下水管で一番星が歌い出す
(なにひとつきみはしらない)。
夜が輝く理由を知っている
言えなかったたくさんの秘密
封印された魔法の言葉
叶わなかった初恋のせいで
きみが泣いていたって
ぼくには何もできないように
ぼくがどうなったって
きみには何にもできないだろう
できないよ
だけどそう言って笑ってほしい
ちゃんとわかってほしい
冷たいのでも意地悪なのでもなく
そつなく器用であること
飽きてしまったんだ
味気なくて
正解はないと認めた
御託を並べて朝がくる
連れて行ってもらえなった星が
はらはらとまつ毛に降ってくる
さようならとこんにちは
同じタイミングで言うんだ
きっと会いたかった
そのために別れた
ぼくはきみに会いたかった
夜が捨てた星が降る
ぼくがそれに名前をつける頃
朝陽が誰かを絶望させる
こんな始まりは要らないのにって