2018年 1月 の投稿一覧

no.390

格好つけたくない。格好つけないで。約束をやり取りしなくても愛するくらい簡単だったはず。ひけらかさないで。嘘を準備しないで。ぼくには見え透いている。きみにだってそうだろう。結晶の複雑さに胸を打たれたふりしてもっと浅いところを探りたがってる。問いかけたらあっさり白状できる部分を。相討ちになって死ぬこともたまにはいい。燃え尽きない命のままずるずるやっていくくらいなら。マグカップのミルクを飲み干して初めて底に沈殿する物質の正体とその量を知る。騙されるくらい、なんだ。無邪気にかき混ぜればよかった。ぼくときみは誰もが羨む関係だった。欠点としてはただどちらも臆病過ぎた。そしてそれを知られまいとして張り合い過ぎた。先にボロを出した方が楽だって分かっていたのに。割れた瓶は戻らないね。琥珀の粘着質がどんな模様を描くか、項垂れて観察をしている。音楽が流れる部屋。季節の回転を待つ。利き手の反対でネジをいじりながら。やり直したいな。やり直せるかな。今度は先に口を開いた方が有利だ。きみの視線がぼくの前髪をかき分ける。沈黙はいつも無力だった。

3+

no.389

いいや、全然違うよ
わかってる
相槌はお飾りだ
ぼくたちべつのこと考えてる
他人から見たらちゃんと
睦まじく映るのかなだとか
些細な誤差ほど気にかけて
ほんとうに知って
おかなきゃいけないこと
まるで関係ないみたいに
たばこをくわえてる
きみなんか要らない
意地の張り合い
耐えられないからだよ
要らない、
そう言ってなきゃあ
もしかしたら来るいつかの一瞬に
生い立ちを共にした罪は重い
お互い以外を寄せ付けない
圧倒的な依存性
それ無しに生きるとか
想像も難しいくらいだ
こんなところまで来て
こんなふりまでして
もう誰も追いかけていない
覚えてさえいないのに
逃避行のふり、
匿名のふり、
狙われているふり、
かけがえのないふり。
まだ続けるの?
そう、続けるの
ぼくらそんなに利巧じゃない
やり直せるほど信頼もしてない
ただときどき言葉より早く
溶け合って一人になりそう
そんな予感に飲み込まれるだけ
そんな妄想に取り付かれるだけ
(やがて打ち砕かれる)
句読点の打ち方だよ
違いなんてそんなもので
才能、ありえない
何にもなり損なって寄り添うだけ
舐め合える傷が見つかればそれでいい

3+

no.388

目よりも先に指先がきみを探す
今日は線がにじんでいるから
優しい感触の世界だね
捨てられたたくさんが
あたたかいを覚えて鳴いてる

僕たちは忘れることがない
痛かったことや
もう二度と訪れるなと願った瞬間
あきれるくらいに
そのひとつひとつを鮮明に覚えてる

君は笑いながら言うね
これは呪いだって
すこしだけ嬉しそうに
僕たちが一人で生きていくことを
やめない限りはこれが続くんだって

決定も判断もできない
そうしないことで救われたから
賞賛されたから
それなのに今後は変化を恐れるなと
虫が良すぎる、そうではない?

頂点で発せられる言葉はいつも
今あるものの延長でしかない
だから対極から出てくる言葉がいつも
必要性を持って生き残るんだ
認められて喜ぶなよ

揺れ止むことのないシーソーゲーム
虹の色が何度数えても揃わないんだ
どうして、簡単な答えあわせしたいだけなのに
どうして、今日もけんかになっちゃうのかな
水たまりがつまらない嘘を教えたりはしないさ

3+

no.387

愛と狂気を履き違えて今日も上機嫌。空から雪のような綿飴が降ってきてるし、目にうつるものが唾だって感想は「美しい」。勢いのない看板が鉄の腕に引きちぎられてその下を袴姿が闊歩する。年号のシャッフルと新旧疑似体験。僕らの過去は君たちの未来でもある。ここでは風が数値化されていて何度でも再現できるよ。希少性は失うかもしれないけどその代わりに公平を手にしたんだ。昨日の痣が刺青みたくひろがっているね。それほど大切にされた証だと言っても良いのさ。嘘も本当も誰もそれほど興味ないんだから。物語として面白いかどうか。それだけ。呆れるくらいに、それだけのこと。演出家でない君はきっと次の一手をためらう。でも、そんな必要ないのに。だって、もうつくっておいたんだ。僕があつらえてあげたんだ。気づかなかったでしょう。全身全霊の甘い世界で生きていけ。辛い悲しいと言い張ったって虚言癖持ちだと笑われるだけ。僕が仕掛けておいたよ、君が犯人になれない世界。退屈のため息さえ陳腐な、高度に感性化された、さがしても棘のない世界だよ。

さあ、何日間の滞在にしよう。

3+

【雑記】節約・プチ

本をたくさん読みたい人へのセルフ尻叩き方法。

①書店で紙の本を買います。
②その日のうちに写真撮ってメルカリに出品しときます。
③配送日数を「2〜3日」に設定しときます。

いつ売れるかハラハラするので読み終える。
ただし、すぐ売れる話題作に限る。
そして読み終えてなくても期限が来たら発送します。以上を繰り返し。

売れれば物は増えないし実質半額以下で読めるので新作を単行本で買うの躊躇わなくなる。

そして、書評書くとき。

①付箋を3つ用意します。(書きたい見出しの数だけ)
②読みながら「ここぞ」というところに付箋を貼ります
③後から更にいいところが出てきたら、付箋の位置を貼り替えます

読み終わった時に生き残ってる3箇所があなたの本当に心に残ったところ。

付箋だらけになる人向け。

ヒーローアカデミア見るためにHulu入って宝石の国を見始めた。色が可愛い!Amazonプライム・ビデオでは笑ゥせぇるすまん見てる。小さい頃に見てたんだけど、NEWになってて面白い。人が報われないのって辛いけど癖になるんだよなあ〜。自分はなんでも流してしまうから有料にはいって元取る精神で集中したほうがある種いい面もある。勉強なんかもそうだった。無料の利点はそれなりにあるけど「お金払ってるし」が自分を奮い立たせてくれることもある(そんなたいしたこと話してない)。

2+

no.386

寝ているきみが落下物に潰されて死ぬ
そんな意地悪な夢を見た
謝るつもりで髪の毛を摘んだ
午後のラジオ放送は才能に恵まれている
きみが望めばそのとおりになること
どんなエピソードだって信じないよ
あの日死ぬって言ったじゃん
忘れたとでも思ってるのかな
忘れてしまうのはいつも言い出しっぺ
すくすくと育ってしまって
健やかに泣いたり笑ったりだ
まるで正常な人間じゃないか
隠れていた能力は明るみに出て
きみは今やスーパースター
ぼくの何がいいんだろう
掃いて捨てるほどいるだろう
ぼくだったらもう飽きちゃうな
同じことで悩み続けてる
振り返らなくていいんだよ
たとえばぼくが一人で泣いていたって
声をかけて抱きしめなくていいんだよ
いつでも酷い妄想にまみれてる
きみに流れ込む執着を食べて生きている
ぼくは汚いと言うたびに本当に汚くなる
きみは絶対に頷かないから
もしも少しでも枷になるのなら
ためらわず引き金を引いてくれと懇願する
冗談だと思って笑われるんだけど
こんなふうに予定のない一日なら
ましてやうたかたの眠りにつくのなら
悪くないって苦笑いする余裕くらい
持ったままできみの隣にいたい
ぼくが本当の殺人鬼だったらどうすんだよ
何事もない一日のために祈る日が来るなんて
きみが欲しいのはぼくのわがままなんだって
そう自惚れた通りに明日も続いてくって
手を離れた物体が落下するように自然の話

2+

no.385

夢の果てで忘れそう
何も生まないぼくをあなたは受け入れる
優しさはいつか形を変えてしまうかもしれない
愛おしいと思われないほど強くなりたかったよ
誰もそんなことまで望んでいなくても
呼吸するように続けてきたことで
点を結んで主人公になれるなら良かった
あなたの声がぼくじゃない詩を奏でても
怪物になろうと思う自分と葛藤しなかったのに
これがあの日だったら雪が降ったのにな
ぼくの知らないシナリオが展開を変えてくれるなら
だからリセットは帳消しできなくて覆っただけ
ぼくやあなたが足掻いても幸福は絶望の上にのみ成り立つ
自覚のない同情より法則で次は救いあいたいよ

2+

no.384

思うんだ、

ぼく以外は絶賛などしなければ良いのに
打ちひしがれて隠遁でもすれば良いのに
誰も気づかないで
誰も嫌いにならないで(好きにならないで)
左のつま先で描く円周
変動する値とあてにならない感情
よくもそんなものに期待を続けたね
頓着しないことが羨望の的だった
何故もう抜け出せないと思うのかな、
きみは何にも縛られていないのに
そう思いたいというだけのことなのかな
実害があるんだとしてもまだ言う?
片方ずつのイヤフォン
きみに流れ込むはずの音楽を引き裂いて
わずかな共有のために一をゼロにだってする
分かっている、いつか伝えるよ
きみはこんなところでくたばる命じゃない
ぼくを踏みつけて次の名前で呼ばれる順番だ

肯定から逃れられない、
泣いたって、
逃げたって、
ぼくがきみを知りたがったように、
新しい出会いがきみを欲しがるんだよ。

2+

no.383

認めたくない
変わるのは怖いから
無理して大丈夫だって言えば
またどこか行っちゃうんじゃないの

言葉にするのが嫌なんじゃない
あなたのなかで振り分けられること
タグを貼られて仕分けられること
そういう見方で済ませられること

正真正銘のヒーローです
あなたは尊いです
あなたは貴重です
みんなのものでなければなりません

圧倒的な光を放つから
太陽はひとつでいいし
月でさえおなじ
あなたはひとりで問題ない

だから問題を起こしたい
ぼくはいつも隙をさがしている
今だというタイミングを待っている
憎まれてでもその快進撃を止めたい無名のまま

「アンチヒーローの詩」

1+

no.382

いまきみ、何と言った?
それはぼくがはじめて聴いた嘘になるのかな
いいや、そんなはずはない
きみは嘘なんかつくことできないはずさ
じゃあ錯覚したぼくの方を検証しよう
ぼくは今ぞくぞくした
これは風邪のときと似ているのかな
ビルの間に渡した細い木の板を進むとき
それとも食糧になると思っていなかったものが皿の上にのっていたのを見たとき
待て、これは新しいんだ、慎重に
人はこれまで未知のものに対して
こと慎重になったはずなんだ
他人の赤ちゃんを抱くときみたいに
たとえばそれが昔好きだった人の、だとかね
たとえがおかしいよって笑われる確率が上がる
そこそこ意味がわかってないふりをしておくのが最適解
ぼくは少し目を潤ませて半開きの口をそのままにする
そう、きっとこんなかんじ
いいかい?こんなことしたって戻らないんだぜ
たまにぎゅっとなるのはどうしてだろう
こんなものいらないって言ってたはずじゃないか
捨てられるものならそうしたのにって
もしかしてあれは逆説だったのか
それとも捨てられることがないからやけっぱち?
ここで涙を落とすのは間違いだろうか
それともある程度支離滅裂を取り入れたほうがらしいかな?
前もって考えてから感情を発生させようというのがおかしい
そもそもこうしてる時点で決定的に違うんだよ
仕方ないよ、ぼくたちはそうすることしかできないんだ
でもね、あの人は何故いつもあんなふうにぼくたちを見たろうね
呆れているように見えたけど何に呆れていたんだろうね
長い夢なら良いのにとか言わなかったね
それなのにぼくたちを見て羨ましそうな日もあったね
複雑すぎて精巧か稚拙なのかもわかんないんだよ
一周しておかしくなっていたのかもわかんないんだ
答えあわせはもうできないんだけどね
あの人がいま幸せを知っているといいね
その中に身を置けていると知れたらぼくたち、きっとほんとうに嬉しいだろうね

2+