2017年 10月 の投稿一覧

【雑記】九月の詩抜粋集

抜粋集メーカーによる先月の詩、ランダムに抜粋。
もうちょっとやりようがあるだろうとツッコみたくなるような文字の見づらさ。

ブログのフォント見づらかったので変更。
こっちがいいな!

最近ハートマーク付けてくれるの驚異的に早いひとがいてすごい。

1+

no.299

宝石みたいなお菓子を前に
君はもう長いこと泣いている

クッキーに埋め込まれたチョコチップが
恨めしそうに窓の外を見る

ばらばらになるしかないふたりを
僕が、まもるよ

そんな呪文に力なんてない
だったら魔法は綿菓子みたいに無用

いくつもの暗号
(これ以上は無いんだよ)

他愛ない脱走計画
(散りばめたヒントの応酬)

僕たちの未来は
疑わなかった初恋にかかってる

果たすためならこんな喧嘩だってする

いつか切り裂いて新世界のため
葬ったつもりの永遠が復讐をする

3+

no.298

きみの詩に合うコーヒーをいれたよ
嘘ばっか、
だけど嘘をついてでも話しかけてくれること
本当はとてもうれしかったよ

ぼくの見栄は邪魔にしかならないよね
ありがとうって言いたいのに
絵の具もピアノもないからさ
ましてやかわいい笑顔なんて

いつだって暗いところにいるんだ
どんなに賑やかだって
明るい色彩に取り囲まれていたって
定員一人のワンルーム暗闇

ほんとうのぼくはいつも裸でそこにいて
得体の知れないものが傷つけるのを待っている
そうしたらそこから言葉が生まれるから

それはだれかを慰めるかもしれない
それはだれかをこの世界にとどめるかもしれない
そんなことを、ほんのちょっとだけ期待するんだよ

波立っていない液体は蒸気になって
香りはほんの少しずつ空間をつくり変えてく
ままならないことの心地よさにもっと早く気付くべきだった

二度と取り戻せない時間のいいところって
自分で名前をつけてそのとおりに呼んでいいってことだよ
書き換えのできない記憶だからこそもう逃がさない

今日も生き残ってしまったと嘆くひと
ここには詩とコーヒーがあって
ぼくはいつでも声なき声に耳を澄ませている

3+

no.297

僕は正解を知っている
だから教えたくなかったんだ
今なら分かってくれるだろう

雪より鱗粉の降る国に
言葉はなかった
文字もなかった

人々は眼差しと気配で感じ取った
それを不便に思う人はいなかった
僕だって例外ではない

汚染は旅人がもたらした
僕たちは新しいものに敏感で
全員が過敏だった

これは神聖というのだ
だったらあれは逆なのだ
あれは秘密と呼べるのだ
だったらこれは暴露される

めまぐるしい
嵐のような富と欲望
僕たちは守りたかった
だから君を閉じ込めた

窮屈だったと言うだろう
わけが分からなくて
退屈だったと言うだろう
希望とはそんなものかもしれない

君がまた陽の目を見るときに
この国はどうなっているだろう?
通じない言葉を口にする僕を
君はどんな目で見るだろう?

2+

no.296

風があの日を運んでくる
いつだって迷子になる
そしてまた出会うことがある

奇跡は麻痺する
純粋は匿われたまま
邪道へのショートカット

非礼を模倣する
既知をあげつらう
社会を踏みにじって

笑顔を見下げた
こんなことはしたくないんだ、
それって、ねえそれって本当?

うわべのやり取り
初めての愛撫に似ている
つまり言語化への恥じらい

黙っているうちに君と僕
こんなことに費やすんなら

まるで平気にお互いを置き去りにして

またばらばらになっちゃうね
何度だってさらわれちゃうね

3+

no.295

これは取扱説明書。

浴びるように愛されることを恐れない。裏切りに期待しない。雨の降るところは見えないと言わない。風の強い日は鳥を探すこと。青信号のかがやきを宝石より美しいと認める。他人の傷について見ぬふりをしない。ヒーローになることを避けない。あれは手に入らないものだと二度と口にしないこと。それから、こんな僕を信じないこと。君は君の見た世界を生きること。

5+

no.294

「テスター」

暖かい場所を
求めて海を渡るんなら
冷たい海を
越えようとするんなら
たとえばこうするのは
どうだろう
僕はどうだろう
嵐で命を奪ったりしない
牙と棘はそのままでいい
かわいいなんて
いちいち言わない
そのかわり少し甘やかすかも
知らないことを知っているから
だから君は
君の知っていることを教えてくれよ
世界のことなんかじゃなくていい
君自身についてでもいい
何色が好きで
どんな歌が歌えるのかとか
我慢できない他人の癖や
平熱の温度
便利な道具だな
くらいに思ってくれればいい
最初のほうは
そしたらだんだん
それ無しじゃいられなくなって、
もしかすると好きになってくれる
あ、ごめん今のは無し
撤回する
だからナイフをしまって
これから一日だけ
お試しでいいんだよ

2+