no.149

君が今もどこかにいるなんて信じたくない。
空と水平線の境目は透明になっていて、それは一見、青色に見えたとしてもまた別の世界から漏れた光かもしれない。
僕らが光にあたたまる時、誰かが凍えて口をつぐむんだ、見ず知らずの恋人たちの得体の知れない愛のために。
今はもう、どこかへ消えてよオクトーバー。
君のいない僕がいることで、昨日より心臓は少しだけ軽い。